令和5年度 天草地域医療センター 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 149 45 25 42 88 245 569 1016 978 391
令和5年4月1日から令和6年3月31日までに退院した患者さんについて、10歳刻みで表示したものです。
当院は、地域医療支援病院であり、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
60歳以上の患者さんの頻度が多く、全体の80%強を占めており、天草医療圏の高齢化を反映しています。
また、小児科は天草医療圏の中核的な役割を担っており、急性期疾患並びに慢性期疾患の患者さんに対応しているため、10歳以下の患者さんも多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 255 2.14 2.61 0.39 69.24
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 150 7.95 8.75 5.33 76.87
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 31 9.74 7.61 3.23 74.52
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2 なし 25 10.08 9.55 20.00 78.52
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 19 8.21 7.58 0.00 71.37
令和5年度の消化器内科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ切除術の目的で入院したものとなっています。
次に多かったものは、総胆管結石を除去する目的で入院したものとなっています。
また、早期の胃癌に対する内視鏡的治療が上位に入っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 185 31.36 25.50 69.19 85.87
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 75 41.55 21.96 0.00 75.41
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 29 18.66 4.76 0.00 62.14
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 26 33.23 19.34 34.62 75.38
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 21 38.90 19.55 4.76 74.52
令和5年度の整形外科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、大腿骨の骨折です。準緊急手術と位置づけ、観血的加療を積極的に行っています。
次に多かったものは、膝関節の変性疾患です。人工関節置換術を行い除痛を図り、早期のリハビリを行っています。自宅で生活できるよう当院でリハビリを行い、退院後は外来通院となることが多いため、転院率は低くなっています。膝痛の保存的加療として、再生医療(APS療法)を行っています。
その他、前腕の骨折に対する観血的加療や腰椎圧迫骨折での入院が上位に入っています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 55 5.31 4.26 1.82 73.42
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 15.77 11.54 5.66 73.13
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 44 23.45 17.38 20.45 86.05
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 43 15.98 9.77 11.63 82.86
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 27 3.59 3.05 0.00 72.74
令和5年度の循環器科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、狭心症や慢性期の虚血性心疾患に対する カテーテルインターベンション治療を目的とした入院となっています。
次に多かったものは、急性心筋梗塞などの急性期疾患に対するカテーテルインターベンション治療となっています。当院では、急性心筋梗塞、不安定狭心症、徐脈性失神などの急性期疾患に対し、24時間365日心臓カテーテル検査、治療ができる態勢を取っております。
高齢化に伴い心不全患者も増えてきており、心不全に対する治療を目的とした入院も上位に入っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 32 9.28 6.87 3.13 68.91
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 24 6.67 4.55 0.00 72.25
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 24 9.13 5.98 0.00 62.21
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 9.30 8.95 10.00 76.25
060210xx9700xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 17 13.82 13.96 5.88 72.76
令和5年度の外科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、胆のう炎に対する腹腔鏡下の手術を目的とした入院となっています。
次に多かったものは、鼡径ヘルニアの手術を目的とした入院となっています。
当院では、患者さんの負担を減らすために平成26年度から腹腔鏡下の手術を導入しました。腹腔鏡下手術は開腹手術に比べ傷が小さく、手術後の痛みが軽い、癒着しにくい、入院期間が短いなどの利点があります。
また、当院は熊本県指定のがん診療連携拠点病院であり、大腸がんや胃がんに対する手術を目的とした入院やその他各種がんに対する抗がん剤治療を目的とした入院も行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 16.42 8.38 48.48 74.42
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 32 13.19 9.88 34.38 81.56
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 31 21.97 15.57 32.26 75.65
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 23.13 19.09 75.00 68.21
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 24 18.38 15.70 37.50 72.71
令和5年度の脳神経外科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、頭部外傷など救急を要する疾患に対応した治療をするための入院となっています。
次に多かったものは、外傷性慢性硬膜下血腫に対する手術を目的とした入院となっています。
3番目は、脳梗塞の入院となっています。当院では入院後、早期にリハビリテーションを行なっています。転院率が高めとなっていますが、まず急性期治療を中心に行い、その後患者さんの状態によって、よりリハビリに専念できる病院に転院していただいているため、転院率が高くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 66 8.06 6.85 3.03 75.32
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 32 2.13 2.44 0.00 73.78
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 31 7.13 5.22 0.00 67.35
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 21 11.10 7.75 0.00 75.62
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 10 13.40 9.06 0.00 73.90
令和5年度の泌尿器科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を目的とした入院となっています。
次に多かったものは、近年増加の著しい前立腺癌に対する前立腺生検を目的とした入院となっています。
3番目は、尿路結石に対する経尿道的尿路結石除去術を目的とした入院となっています。平成30年4月には天草地域で初めて尿路結石破砕用のレーザー機器を導入し、これまで常時行うことができなかった尿路全般の結石手術(軟性尿管鏡を用いた尿管砕石術、経皮的腎尿管砕石術)が天草地域でも可能となりました。
また、令和4年11月には経尿道的前立腺蒸散術(レーザーによる)を導入し、以前より術中・術後の出血が減少し、薬物で改善のない排尿障害に対する治療が可能となりました。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 4.61 6.37 0.00 1.91
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 20 5.15 5.96 0.00 0.50
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 18 1.06 2.12 0.00 3.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし - - 2.69 - -
令和5年度の小児科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、気管支喘息に対する治療を目的とした入院となっています。
次に多かったものは、急性気管支炎などに対する治療を目的とした入院となっています。
3番目は、食物アレルギーに対する負荷試験を目的とした入院となっています。
当科は天草医療圏の中核的な役割を担っており、入院治療や、精査の必要な急性期疾患並びに慢性期疾患の患者さんに対応しています。一般感染症から内分泌代謝疾患、てんかんなどの神経疾患、アレルギー疾患、循環器疾患、腎疾患、先天異常など多岐にわたって対応しています。

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総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 10 24.20 20.60 30.00 81.60
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし - - 18.65 - -
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.08 - -
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし - - 16.88 - -
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり - - 15.15 - -
令和5年度の総合診療科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、誤嚥性肺炎に対する治療を目的とした入院となっています。
次に多かったものは、間質性肺炎という原因が多岐にわたる肺の疾患での入院となっています。
当科では、様々な疾患や健康問題に対して、特定の診療科、専門領域、臓器や疾病だけに係わらず、全人的に包括的な診療を提供する事を目指している診療科です。臓器の問題なのか明らかでない、あるいは多彩な訴えや症状があり受診すべき診療科が明らかでない、などといった患者さんを総合的に診療しています。

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代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 12 18.08 13.99 16.67 69.67
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.60 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.66 - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.80 - -
令和5年度の代謝内科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、2型糖尿病患者に対するインスリン導入を目的とした教育入院となっています。
当科以外で入院されている、糖尿病、代謝、内分泌疾患等を患っている患者さんの診療と治療も行っています。

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放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 12 9.17 10.24 0.00 71.58
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 2.98 - -
060050xx99040x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 8.05 - -
060320xx99xxxx 肝嚢胞 手術なし - - 9.81 - -
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 5.77 - -
令和5年度の放射線科DPC退院患者数(診断群分類)の上位5位までを掲載しています。
最も多かったものは、肝臓がんに対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)を目的とした入院となっています。この手術は、肝臓がんに栄養を送る血管に抗がん剤とゼラチン粒状の塞栓物質を入れ、抗がん剤でがんを攻撃し、同時に血流を詰まらせることによって、がんを死滅させる治療法です。
次に多かったものは、肺腫瘍に対するCTガイド下経皮的肺生検を目的とした入院となっています。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 25 - - 19 - 1 8
大腸癌 12 11 17 16 33 19 1 8
乳癌 - 1 8
肺癌 - - - 1 8
肝癌 - - 15 13 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
定義
①集計期間中に退院した患者さんが対象で、実患者数を集計しています。
 期間中に同じ患者さんが同じがんで入退院を繰り返しても1件と数えます。
②「初発」の病期分類は、UICC病期分類に基づいたものです。
③集計期間中に「初発」として集計されたものは、「再発」には集計しません。
④病期分類が確定される前に亡くなられた場合等は、病気分類は「不明」となります。
⑤医療資源を最も投入した傷病名が疑い病名だったものは集計対象から除外しています。

解説
患者数としては、大腸がんが最も多くなっています。次いで胃がん、その次が肝がんとなっています。
当院は、内視鏡的治療、鏡視下的治療、手術、抗がん剤治療などを行っています。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 23 17.52 76.04
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
定義
①集計期間に退院した患者さんを対象にしています。
②この集計での成人とは15歳以上の患者さんを指します。
③市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
④入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が、「肺炎・急性気管支炎(DPCコード040080)」 さらにその中でICD-10コードがJ13~J18であるものが対象です。
⑤重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
1.男性≧70歳、女性≧75歳  2.BUN≧21または脱水  3.酸素飽和度≦90%  4.意識障害(肺炎に由来する)  5.sBP≦90mmHG

解説
おもに高齢の患者さんが多い傾向にあります。

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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 177 23.82 79.60 49.26
その他 26 23.19 77.92 5.42
定義
ICD-10コードとは、疾病及び関連保健問題の国際統計分類の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類で、死因や疾病の統計、診療記録の管理などに活用されます。その中でICD-10コードがⅠ63で始まるものが対象です。

解説
当院では、発症して早期に入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の87%と高率となっています。
早期に治療を開始することで、迅速にリハビリテーションを開始することができます。

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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 257 0.04 1.02 0.00 69.33
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 134 1.10 10.38 10.45 77.47
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 29 0.03 5.17 3.45 77.00
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 等 28 0.25 5.14 7.14 75.43
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 等 20 0.20 8.85 5.00 73.80
令和5年度 消化器内科手術数の上位5位までを掲載

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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 128 1.59 32.13 62.50 84.91
K0821 人工関節置換術(膝) 等 102 2.85 38.05 0.98 75.04
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 74 1.96 28.07 71.62 84.32
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 47 2.32 34.32 14.89 68.79
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 等 14 2.86 55.64 21.43 66.21
令和5年度 整形外科手術数の上位5位までを掲載

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外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 66 1.56 7.65 6.06 68.26
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 19 1.21 4.32 0.00 71.95
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 15 4.07 17.20 20.00 75.27
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 等 15 0.07 3.80 0.00 41.93
K7162 小腸切除術(その他) 等 11 2.91 35.82 0.00 79.82
令和5年度 外科手術数の上位5位までを掲載

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 等 72 1.08 6.28 2.78 75.67
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 32 1.75 6.28 3.13 72.94
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 等 30 1.03 5.33 0.00 65.67
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 等 16 1.06 8.44 0.00 75.00
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 11 1.00 10.91 0.00 68.18
令和5年度 泌尿器科手術数の上位5位までを掲載

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循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 等 52 1.46 4.06 1.92 73.21
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 等 35 4.00 15.00 20.00 82.77
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 等 30 0.00 13.30 13.33 70.90
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 等 22 0.09 14.36 0.00 76.32
K597-2 ペースメーカー交換術 14 0.43 8.43 7.14 85.00
令和5年度 循環器科手術数の上位5位までを掲載

患者数が10未満の場合、各項目は「-」で表示
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 1.84 15.28 46.88 82.53
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 等 - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) 等 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 等 - - - - -
令和5年度 脳神経外科手術数の上位5位までを掲載

患者数が10未満の場合、各項目は「-」で表示
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 12 1.08 7.08 0.00 71.58
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
令和5年度 放射線科手術数の上位5位までを掲載

患者数が10未満の場合、各項目は「-」で表示
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 20 0.56
180010 敗血症 同一 - -
異なる 17 0.48
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.51
異なる 15 0.42
患者数が10未満の場合、各項目は「-」で表示
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
677 620 91.58
肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症は一連の病態であることから、静脈血栓塞栓症と総称されます。これの約90%は下肢あるいは骨盤内の静脈で形成された血栓です。下肢の深部静脈で大きな血栓が形成され、遊離して肺の動脈に到達すると、血管の閉塞具合によりショック状態や突然死などに至る可能性があるため、診療では注意が必要な病態です。静脈血栓塞栓症は、手術を受けるなど入院中に多く発症し、ときに不幸な転帰をとることから、その発症予防が非常に重要となります。
予防方法には弾性ストッキングの着用や抗凝固療法があります。静脈血栓塞栓症の発症リスクが高い手術を実施する場合は、早期歩行および積極的な運動、弾性ストッキングの着用がガイドラインでは推奨されています。

<参考文献>
一般社団法人 日本循環器学会.“Ⅴ.肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の予防”.肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版),p.6,68-77.
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
709 453 63.89
血液培養は、2本セットで行います。慎重に皮膚を消毒しても、皮膚の常在菌の混入を完全に防ぐことはできません。2セット採取することで、コンタミネーション(常在菌の混入)かどうか判断しやすくなります。また、感度を上げることになり、見落としを防ぐことにもなります。
感染症治療ガイドラインにおいても、抗菌薬療法は、できる限り2セット以上の血液培養を行った後に行うことを推奨しています。

<参考文献>
一般社団法人 日本感染症学会.“Ⅲ.カテーテル関連血流感染症”.JAID/JSC感染症治療ガイドライン2017-敗血症およびカテーテル関連血流感染症-,p.25-26.
白野倫徳.“発熱時の血液培養は本当に必要?”.看護roo!.2018/03/18.https://www.kango-roo.com/learning/4519/,(参照2024-09-14).
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
278 226 81.29
広域スペクトル抗菌薬とは、常在菌から重篤な病態を引き起こす菌まで広範囲の菌に影響を与える抗菌薬です。
細菌感染症を疑った場合、細菌培養という原因菌を特定する検査をしないまま広域抗菌薬を投与することは、
生体内の常在細菌叢を破綻させ、その抗菌薬に効果のなかった耐性菌等が残り、治療が長期・難渋化する危険があります。
そこで、抗菌薬を投与する前に検体(血液等)を採取して起炎菌を特定し、的確な抗菌薬を投与する必要があります。これはその指標となる数字です。

<参考文献>
藤田直久 他.“抗菌薬の適正使用と検体の適切な採取”.診療と新薬Web.2014,51(6),p.565-575. https://www.shinryo-to-shinyaku.com/db/pdf/sin_0051_06_0565.pdf,(参照2024-09-14).
更新履歴
2024/10/3
平均在院日数(全国)一部修正 更新